戸建てで考えたいオーバーハングとは？メリットとデメリットを解説！

戸建て住宅を購入するのであれば、少しでも面積を有効活用したいと考える方が多いでしょう。
「オーバーハング」は、限られた面積を有効に活用できる手法ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。
そこで今回は、戸建て購入を検討されている方に向けて、オーバーハングとは何か、またオーバーハングのメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。

戸建て住宅の手法「オーバーハング」とは一体なに？

「オーバーハング」とは、英語のoverhang（突き出る、張り出す）から来ている単語です。
建築用語としてのオーバーハングは、2階部分がせり出すような形をとり、1階よりも2階の面積が大きい建造物のことを指します。
ちょうどアルファベットのL字が逆さまになったような形状です。
日本語では「片持ち」などとよばれることもあり、突き出している部分のことは「キャンティ」や「キャンティレバー」とよばれています。

戸建て住宅をオーバーハングで建てるメリットとデメリット

オーバーハング建築では、次のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

オーバーハングを採用するメリットとして、限られた面積を有効に活用できる点にあります。
とくに都市部の狭小地では、土地が狭くても広い住宅を建てられるため採用されることが多いです。
また、1階部分の面積が小さくなることで基礎工事が安く済む点も、資金面で不安な方にとっては大きなメリットです。
その分屋根の部分が大きくなりますが、屋根と基礎工事の費用を比べてみると、基礎工事代のほうが高くなりやすいため、相対的にお得といえるでしょう。
また、キャンティ下は雨や日差しが当たりにくくなることから、車庫や物置スペースとしても有効活用できます。

デメリット

オーバーハングでは、1階よりも2階の面積が大きくなることから、耐震性に不安がある点がデメリットのひとつです。
出っ張っている部分を支えるために、木造よりも鉄筋コンクリート造を採用するなど、工夫が必要でしょう。
また、デザイン性のあるオーバーハングですが、物件によっては見た目が不安定だったり、不安感を与えてしまったりする可能性があるため、注意が必要です。

まとめ

今回は、戸建ての購入を検討されている方に向けて、オーバーハングとは何か、またオーバーハングのメリットとデメリットについて詳しくご紹介しました。
デメリットをしっかり把握して、工夫や対策をとりながら建物の形状を決定することが、満足のいく戸建ての購入につながります。
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