住宅購入時に親から援助を受ける方が一定数います。
親から支援金をもらう場合、どのような頼み方がベストなのでしょうか。
また、平均援助額や受け取る際に税金が掛かるのかも気になるところです。
そこで今回は、住宅購入における資金援助の頼み方や贈与税の非課税額などを解説します。
住宅購入において親から援助金をもらう際の頼み方
国土交通省の「住宅市場動向調査」によると、注文住宅では全体金額の5%ほどを親からの援助で補填している傾向にあります。
援助額の平均値は新築住宅で861万円、中古住宅で767万円です。
しかし、住宅購入の資金援助は金額が高いため、頼みづらいという方も多いでしょう。
その際は住宅を購入する理由を明確にすることをおすすめします。
「子どものため」「実家の近くに住みたい」「将来同居することを考えて」など目的がハッキリしていると、援助してもらえる確率が高まります。
援助金は購入価格の10%から20%前後を目安に考えておくと良いでしょう。
住宅購入における親からの援助はいくらまで非課税?
親からの援助金で住宅購入をする際は、一定額まで贈与税の非課税措置が可能です。
この非課税措置は2022年の税改正により、2023年12月31日まで延長されており、受贈対象者も18歳以上に引き下げられています。
非課税額の上限は1,500万円ですが、省エネや耐震、バリアフリーに優れた住宅は1,000万円日課税額が上乗せられます。
そのほか、条件付きで非課税限度額が上がるため、住宅購入における援助では税金が掛からないケースがほとんどです。
親からの援助金で住宅購入をする際の注意点
贈与税には基礎控除があり、年間110万円以下であれば申告の義務はありません。
しかし、「住宅取得等資金贈与の非課税の特例」を利用する場合には確定申告をおこなう必要があります。
特例を利用して、税金がゼロになった場合でも申告は必要です。
支援を受ける際は贈与契約書を作成し、正確な贈与額を明確にしておきましょう。
また、60歳以上の両親や祖父母から援助を受けた場合は、相続時精算課税制度が利用可能です。
控除は2,500万円まで認められますが、相続税と合算させて精算するため、相続時に費用が掛かります。
まとめ
状況や親との関係性にもよりますが、住宅購入における親からの援助平均額は購入価格の1割から2割です。
住宅購入で援助された費用は贈与税に分類され、税金が掛かります。
贈与税は非課税にできるケースがほとんどですが、税務署調査が入る可能性もあるため、申告は徹底しましょう。
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