不動産を購入するときに気になることといえば、立地や間取りなどさまざまなものがありますが、安心して暮らしたいと考えるなら住宅の性能は見逃せないポイントです。
しかし、家の性能は素人にはわかりづらいため、自分の求める性能が備わっているのか不安に感じることもあるでしょう。
そこで今回は、そんな悩みを解決してくれる「住宅性能評価書」について、概要や取得するメリット・デメリットを解説します。
不動産購入時に取得できる「住宅性能評価書」とはどんなもの?
住宅性能評価書とは、分かりづらい住宅の性能を誰でもわかりやすいように数値で評価して表したものです。
かつて欠陥住宅が社会問題化した経緯もあり、住宅性能をわかりやすく表示することで安心して住宅を購入できるよう「品質法」に基づき「住宅性能表示制度」が制定されました。
評価するのは国からの依頼を受けた第三者機関であるため、客観的評価に基づき作成されています。
評価内容は10分野あり、そのうち耐久性・耐震性・省エネルギー性・維持管理や更新への配慮の4つは必須分野となっています。
残りの6分野は任意分野となっていますが、分野が増えるごとに取得費用も増えるため、自分が住宅に求める性能に関する分野を厳選して取得するのがおすすめです。
任意分野には、バリアフリー性や空気循環に関する項目などがあり、親との同居予定があるならバリアフリー性を選ぶなど、必要な分野を見極めましょう。
不動産を購入する際に「住宅性能評価書」を取得するメリット
住宅性能評価書は、国が依頼した第三者機関の客観的評価に基づいて作成されるため信頼性が高く、安心して購入できることがメリットです。
住宅性能という一見わかりにくいものも、数値化されることで明確に理解することができます。
さらに住宅の評価レベルによっては住宅購入時に利用できる住宅ローンで優遇措置を受けられたり、万が一住宅トラブルが起きた際に専門機関に紛争処理依頼ができたりといったメリットもあります。
一方でデメリットは、住宅性能評価書の基準をクリアするためにはどうしても通常の住宅よりも費用がかかってしまうことです。
取得する分野が増えるほど工事費用も増すため、分野を絞って取得すると良いでしょう。
まとめ
住宅性能評価書は、国から依頼された第三者機関が住宅の性能を客観的に評価して数値化したものです。
取得することで住宅の性能が明確化され安心感を得られる反面、工事費用がかかるといったデメリットもあるため、取得分野を絞ることが大切です。
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