木造マンション・アパートといえばこれまでは「最大で4階建まで」というのが常識でしたが、今では木造でも5階以上の建築物が作れるようになっていることをご存じでしょうか。
今回は、5階以上の木造マンションが作れるようになった理由および、現在計画されている5階以上の木造マンションの事例などについて解説します。
かつては無理だった5階以上の木造マンションが作れるようになった理由は?
かつては「4階建以上は無理」といわれていた木造マンションや木造アパート。
それが5階以上も作れるようになった理由は「木造でも2時間耐火構造が実現できるようになったから」です。
建築基準法において、「4階建てまでは1時間耐火構造、5階建て以上は2時間耐火構造にしなければならない」という決まりがあります。
従来の木造マンションでも1時間耐火まではクリアできたのですが、2時間耐火はクリアできず、その結果「木造は4階建てまで」という状況になっていたわけです。
しかし今では2時間耐火試験をクリアできる木質耐火部材が登場したため、木造マンションでも5階以上を実現することが可能となっています。
5階以上の木造マンションが作れるようになった今はどんな計画がある?
2時間耐火試験をクリアできる木質耐火部材の登場によって5階以上の木造マンションを作れるようになった今、5階をはるかに超える木造建造物の計画や建築事例も出てきています。
たとえば神奈川県横浜市では大林組が「地上部の全構造部材に木材を採用した、純木造の11階建てビル」の建築を進めています。(※ただし地下1階は鉄筋コンクリート造)
また、純木造ではなく「木造と鉄骨造や鉄筋コンクリート造を組みあわせるハイブリッド木造」ではありますが、東京都中央区日本橋に17階建のオフィスビルを建築する計画を三井不動産と竹中工務店が立てています。
もともと日本人は木造建築物を好む傾向がありますが、この「木造建築物の高層化」は、豊富どころかむしろ過剰ぎみな天然資源である木のストックを効率的に使えるという大きなメリットを生み出すものとして、建築業界でも注目が高まりつつありますよ。
まとめ
今回は、木造建築物の高層化について解説しました。
2時間耐火が可能な木質部材ができたため、木造マンションでも5階以上の階層を実現することが可能となりました。
マンション建築を考えている方にとっては、大いに選択肢の幅が広がったといえますね。
大手も木造ビルなどの建造に前向きになっており、今後の木造建築物の発展が楽しみなところです。
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