これから住宅の購入を考えている方であれば、住宅ローンに関して"オーバーローン"という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
そもそもオーバーローンとは何なのか、また、オーバーローンのメリットとデメリットや注意点はどんなものなのかについて、今回はご説明したいと思います。
オーバーローンとは何のこと？メリットとデメリットもチェック！
オーバーローンとは何？
住宅ローンにおけるオーバーローンとは、"物件の価格や価値以上の額を住宅ローンで融資を受けること"をいいます。
オーバーローンとは住宅に限った言葉ではなく、もともとは銀行で借入金が預金額を上回る貸出超過のことをこのように呼んだことから派生した言葉です。
オーバーローンのメリットとは？
まずはオーバーローンのメリットからご紹介しましょう。
自己資金なしで住宅を購入できる
登記費用や引っ越し費用などの諸費用分も合わせて借り入れることで、自己資金がなくてもマンションや戸建てなどの住宅を購入することが可能となります。
住宅ローン減税の控除額が多くなる場合がある
ローンの年末残高が多い分、住宅ローン減税の控除額が多くなる場合があります。
オーバーローンのデメリットとは？
次に、オーバーローンのデメリットをご紹介します。
延滞などのリスクが高くなる
特に自己資金無しでローンを組んだ場合、急な支出や生活に変化があったときに延滞してしまうリスクが高くなる傾向にあります。
金融機関によっては金利が高い場合がある
金融機関によっては物件購入に伴う諸費用に対して、住宅ローンとは別に高い金利で枠を設けているケースもあります。
オーバーローンを利用する際の注意点とは何？
返済が困難になった場合も考えて返済計画を練る必要がある
オーバーローンの場合、返済が困難になったときがとても大変です。
なぜならオーバーローンはそもそも物件価格以上の融資を受けているため、売却できたとしてもローン残債が払いきれない場合がほとんどです。
ローン残高を一括で返済できなければ抵当権を外すことができないためますます売却困難になり、任意売却や、最悪の場合自己破産ということになりかねません。
したがって、頭金や諸経費がなくオーバーローンを利用する場合でも、あらかじめ余裕をもった返済ができるような資金計画を練っておく必要があります。
頭金を入れると住宅の資産価値に対するローン金額の割合を抑えることができるので、可能であれば頭金を入れて住宅ローンを組むほうが安心と言えるでしょう。
まとめ
オーバーローンとは何か、また、オーバーローンのメリットとデメリットや利用する際の注意点についてご紹介しました。
一見便利な仕組みですがオーバーローンの場合は売却しにくくなるなどの注意点もあるので、利用する際はやはり毎月の返済に無理がないよう計画を立てることが重要になります。
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